アルハンブラ宮殿を望むグラナダ…。スペインでの海外挙式は、都市ごとに表情の違うドラマティックな写真が残せるのが魅力です。今回は予算相場から人気エリア別の会場選び、フォトスポットまで、プロ目線でわかりやすく解説します。初めての海外挙式計画の方にもおすすめ。

目次
1. スペイン海外挙式の予算相場と会場完全保存版
この記事でわかること
スペイン海外挙式・フォトウェディングの基本スタイル
- 予算相場(少人数〜ゲストあり挙式まで)
- バルセロナ/マドリッド/グラナダのエリア別特徴
- 実際のスケジュール例&準備のステップ
- 日本から申し込む時のチェックポイント
2. スペイン海外挙式が人気な理由
ヨーロッパの中でも、スペインが海外挙式の舞台として注目されている一番の理由は、「街そのものがフォトジェニック」であること。
- ガウディ建築が並ぶバルセロナ
- 石畳の街並みと洗練された都会感があるマドリッド
- アルハンブラ宮殿と白い村が印象的なグラナダ

Beautiful romantic couple at a wedding in Alhambra. Alhambra wedding ceremony.
どの都市を切り取っても、挙式前後のフォトツアーがそのまま映画のワンシーンのようになります。
さらに、日本からの旅行先としても人気が高く、観光とハネムーンを一度に叶えやすい点も大きな魅力。治安面や物価のバランスも良く、「ヨーロッパらしい雰囲気を楽しみながら、比較的コスパ良く叶えたい」カップルに選ばれています。
3. まず知っておきたい「挙式スタイル」の選び方
スペインでの海外挙式は、大きく分けて次の3パターンがあります。
日本で入籍+スペインで“セレモニー挙式”
日本で婚姻届を出し、法的な手続きは日本で完結。スペインでは人前式やチャペルでの「象徴的なセレモニー」を行うスタイルです。
スペインでの民事婚(法的効力のある挙式)は、原則としてどちらか一方がスペインで一定期間以上の居住実績が必要になるため、旅行ベースのカップルにはハードルが高めです。
そのため、多くの日本人カップルは「日本で入籍+スペインでは記念挙式/人前式」という形を選んでいます。
フォトウェディングのみ
挙式は日本、スペインではドレス&タキシードでのロケーションフォトのみというスタイル。
観光時間を確保しやすく、フォト重視・予算重視のカップルに人気です。サグラダ・ファミリア周辺や旧市街、海沿いなどロケーションを変えながら半日〜1日かけて撮影するプランが定番。
有名なサクラダフォミリア等は入場も予約が必須です。
少人数〜中規模ゲストを招いた本格パーティー
家族や親しい友人を招いて、20〜60名程度の挙式&パーティーを行うスタイル。
貸切ヴィラや歴史的建物、ガーデン付きレストランなどを会場にして、現地料理とワインを楽しむヨーロッパらしいパーティーが叶います。
4. スペイン海外挙式の予算相場
全体像:どのくらいかかる?
スペインのデスティネーションウェディングは、ゲスト人数や会場ランクによって幅がありますが、現地情報ではおおよそ下記のような目安が出ています。
- 小規模〜中規模のデスティネーションウェディング
→ 約15,000〜50,000ユーロ(約250万〜800万円前後) - 100名規模のしっかりした挙式&披露宴
→ 約45,000〜55,000ユーロ(約720万〜880万円前後)
もちろん、日本から渡航する二人+少人数ゲストという前提で、規模を小さくすれば、もっと抑えることも可能です。
日本人カップルに多い「少人数スタイル」の目安
日本からのカップルで多いのは「ふたり挙式〜20名程度」の少人数スタイル。
目安としては、次のくらいのレンジで考えておくとイメージしやすくなります。
A:フォトウェディングのみ(ふたり〜数名)
- 撮影料(半日〜1日)
- カメラマンデータ一式
- ヘアメイク
- 通訳または日本人コーディネーター
- ドレス&タキシードレンタル(または持ち込み)
→ トータル 30万〜70万円前後 を目安にするカップルが多い印象です(撮影時間やブランド衣装の有無で大きく変動)。現地フォトグラファーのフルデー撮影は、3,000ユーロ前後〜という例もあります。
B:ふたり挙式+簡単な会食(〜10名)
- 上記フォトプラン
- セレモニー会場使用料
- 司式者・音楽
- 小人数のレストラン会食
→ 80万〜150万円前後 が目安。
C:ゲスト20〜40名の挙式+パーティー
- 挙式一式
- 会場装飾・フラワー
- ウェディングプランナー
- パーティー料理・ドリンク
- 写真・動画
→ 200万〜400万円台 がボリュームゾーン。会場ランクを上げると、さらにプラスになります。
※上記は目安であり、為替レートやシーズン、選ぶプランナー・会場によって大きく変動します。
別途必要になる「旅費・滞在費」
- 日本〜スペイン往復格安航空券(1人あたり10万〜20万円前後/シーズンにより差があります)
JAL等の場合は、かなり高額となりますから要注意です。
トランジット(乗り継ぎ)回数と時間でも大きな違いが出ます。
↓一度下記のURLでシュミレーションしてみてください↓
https://www.skyscanner.jp/ - 滞在ホテル代(1泊あたり中級ホテルで1〜2万円前後)/参考:cg-weddings.com
- 都市間移動費(国内線や鉄道)
挙式費用とは別に、旅行予算としてふたりで30万〜60万円程度 を見ておくと安心です。
5. エリア別:どの都市で挙式・フォトをする?
ここからは、スペイン「マドリッド」「バルセロナ」「グラナダ」それぞれの特徴を整理していきます。
バルセロナ挙式・フォトの魅力
キーワード:ガウディ建築/地中海/カラフルな街並み
- サグラダ・ファミリアを背景にしたフォトは、まさに“ザ・スペインウェディング”な一枚。
- グエル公園や旧市街(ゴシック地区)の石畳の街並みも人気のロケーション。
- 少し移動すればビーチ沿いでのサンセットフォトも叶います。

BARCELONA, SPAIN – JUNE 12, 2014: The famous Catholic basilica of the Sagrada Familia in Barcelona, Catalonia, Spain. Designed by Antoni Gaudi. Start of construction, 1882 
バルセロナ(グエル公園)BARCELONA, SPAIN – SEPT 02,2014 :Gorgeous and amazing
観光スポットがギュッとまとまっているので、1〜2日滞在でも撮影と観光を効率よく組める都市です。
マドリッド挙式・フォトの魅力
キーワード:大人シック/宮殿/ルーフトップ
- 王宮や歴史ある建築に囲まれた、クラシカルで品のある雰囲気。
- ルーフトップバーやテラス付きレストランでの挙式・パーティーも人気。
- 「観光客でごった返すより、落ち着いたヨーロッパの首都らしい空気感が好き」というカップルにおすすめです。
マドリッドは内陸のため海はありませんが、きちんと感のある都会的なウェディングフォトが撮りたい方に向いています。
グラナダ挙式・フォトの魅力
キーワード:アルハンブラ宮殿/イスラム建築/白い街並み

- 世界遺産アルハンブラ宮殿を望むスポットからの撮影は、唯一無二の雰囲気。
- 迷路のような旧市街・アルバイシン地区は、白壁の家と石畳が続くフォトジェニックなエリア。
- 少し足を伸ばすと、アンダルシアらしいオリーブ畑や丘陵地帯も広がります。
「アラベスクな装飾や、異国情緒のある世界観が好き」なカップルにぴったりの街です。
6. スペイン海外挙式のモデルスケジュール
ここでは、バルセロナで「セレモニー+フォトウェディング」を行う場合の一例をご紹介します。
6泊8日モデルプラン(バルセロナ拠点)
1日目:日本発 → バルセロナ着/ホテルチェックイン
2日目:市内観光・時差調整/プランナー最終打ち合わせ
3日目:挙式当日
- 朝:ヘアメイク&支度
- 午前:挙式セレモニー
- 午後:市内フォトツアー(サグラダ・ファミリア周辺〜旧市街)
- 夜:家族とのディナー
4日目:終日フリー(観光・ショッピング)
5日目:日帰り近郊観光(モンセラットなど)
6日目:予備日 or 他都市へ移動
7〜8日目:日本へ帰国
グラナダやマドリッドも組み合わせる場合は、バルセロナ4泊+マドリッド2泊など、2都市周遊+1都市で挙式&フォトという組み方も人気です。
7. 準備スケジュール:いつから動き始める?
スペイン海外挙式は、日本国内挙式よりも準備期間が長めになる傾向があります。
おすすめの準備スケジュール
- 12〜10か月前:行きたい都市・時期を決める/ざっくり予算のイメージ
- 10〜8か月前:現地プランナー・日本の手配会社に問い合わせ、会場候補と見積を比較
- 8〜6か月前:会場・日程・プランナー決定/航空券・ホテル仮押さえ
- 6〜3か月前:ドレス選び・撮影内容の打ち合わせ・ゲスト招待
- 3〜1か月前:最終スケジュール確定/支払い/持ち物リスト整理
- 出発直前:パスポートや保険、ドレス輸送・機内持ち込みの確認
人気シーズン(春〜初夏・秋)は早めに埋まりやすいので、1年前からの情報収集を意識しておくと安心です。
8. フォトウェディングを成功させる3つのポイント
“撮りたいイメージ”を言語化しておく
- ガウディ建築メインで撮りたい
- 旧市街の路地裏で、ラフなスナップ中心
- 夕景〜ナイトフォトをしっかり撮りたい
など、優先したいシーンを3つに絞って共有しておくと、撮影時間の使い方がぐっと良くなります。
衣装は「歩きやすさ」と「移動のしやすさ」重視
石畳・坂道が多いスペインの街では、
- 長すぎるトレーンNG
- ボリュームのありすぎるスカートNG
- 10cm以上のピンヒールNG
は移動が大変になることも。撮影重視のフォトウェディングなら、少し軽やかなシルエットのドレス+ローヒールやウェッジソールがおすすめです。
渋谷のドレスショップCli’O mariage(クリオマリアージュ)では、海外挙式用に長期にレンタル、かつ海外向きな洗練されたドレスの取り扱いがあります。

公式サイト:https://www.cliomariage.com/
ヘアメイクは「現地or日本人」どちらに頼む?
現地アーティストでも、ヨーロッパらしい抜け感のあるスタイルに仕上げてもらえますが、
- メイクの好み
- 細かいニュアンスのオーダー
をしっかり伝えたい方は、日本人アーティストがいるプランや、日本語通訳付きプランを選ぶと安心です。
9. 日本から申し込むときのチェックリスト
最後に、スペイン海外挙式・フォトウェディングを申し込む前に確認しておきたいポイントをまとめます。
- 挙式スタイル
- 法的効力のないセレモニー挙式か?
- 日本での入籍タイミングはどうするか?
- 見積の内訳
- 挙式基本料に含まれるもの/含まれないもの
- 写真データのカット数・納品方法
- プランナーや通訳、ヘアメイクの有無・料金
- キャンセルポリシー・支払い通貨
- 何日前までキャンセル料がかかるか
- 支払いがユーロ建てか、日本円建てか
- 現地移動・宿泊のサポート有無
- 空港〜ホテル間送迎の有無
- ゲストのホテル手配をどこまで手伝ってもらえるか
- 言語サポート
- 日本語対応スタッフがいるか
- いない場合、通訳手配が可能か
このあたりを事前に押さえておくと、「思っていたより費用がかさんだ」「当日まで不安だった」というストレスをぐっと減らせます。
10. まとめ|スペイン海外挙式を“自分たちらしく”デザインしよう
スペインでの海外挙式は、
- バルセロナのアートな街並み
- マドリッドのクラシカルな都会感
- グラナダの異国情緒ある風景
と、選ぶ都市によってガラッと雰囲気が変わるのが大きな魅力です。
予算相場は決して安くはありませんが、ゲスト人数や挙式スタイルを工夫すれば、「フォト重視のふたり挙式」から「家族と一緒の少人数ウェディング」まで、幅広いスタイルが叶います。
まずは、
- 行きたい都市
- 挙式スタイル(セレモニー/フォトのみ/ゲストあり)
- 大まかな予算レンジ
の3つをざっくり決めてから、プランナーや手配会社に相談を始めてみてください。
スペインならではの太陽と色彩にあふれた景色の中で、一生心に残る海外挙式&フォトウェディングが叶いますように。
結婚式・フォトウエディング等の情報は下記のサイトを参考にしてください!
Craftsman Park HP:https://craftsmanpark.com/
Craftsman Park instagram:https://www.instagram.com/craftsmanpark_for_wedding/























































