結婚式でクライマックスを飾る場面のひとつが「花嫁の手紙」です。普段はなかなか言葉にできない両親への感謝の気持ちを、ゲストの前で改めて伝える特別な時間。笑顔や涙、そして温かい雰囲気が広がり、会場全体を感動で包み込みます。しかし、「どんな内容にすればいいの?」「長さやマナーは?」と迷う花嫁さんも多いはず。
この記事では、花嫁の手紙の基本的な構成から、読むときのポイント、NGワードやマナー、そしてシーン別の例文まで徹底解説します。実際の結婚式で安心して読めるように、共起語として出やすい「雰囲気」「門出」「安心感」なども意識しながら、自然に盛り込みました。ぜひ最後まで読んで、あなたらしい感謝の手紙を完成させてください。
目次
1. 花嫁の手紙の基本構成と書き方を解説!

花嫁の手紙を考えるうえで大切なのは、全体の流れと盛り込むべきポイントを把握することです。この章では書き出しから結びまでの流れや意識すべきポイントをご紹介していきます。
花嫁の手紙は両親やゲストへ普段からの感謝を改めて端的に伝える機会としても大切なイベントの一つですよね。大事な機会だからこそ、気持ちのこもった手紙を届けたいはず!
書き出しやエピソードの選び方次第で、両親だけでなくゲストにとっても心に残り、思いが伝わる内容になります。あなたらしい言葉選びを意識すれば、感謝の気持ちや未来への決意をより一層深く伝えられるでしょう。
花嫁の手紙は起承転結を意識して書いてみよう
① 起(書き出し):両親とゲストへ想いを伝える第一声
「今日は私たちの結婚式にお越しいただき、本当にありがとうございます
緊張していますが、今日まで支えてくださった皆様への感謝の気持ちをお伝えしたいと思います」
といった感謝の言葉で始めると、聞き手の耳を引き寄せる効果があります。書き出しでは、両親やゲストに対する簡潔な挨拶と、手紙を書くことになった気持ちを述べるのが基本です。
あくまで感謝を主体にしながら、これまでの苦労や嬉しかったことに対する思いを自然ににじませるように書き出してみましょう。
② 承(エピソード):思い出と感謝を具体的に綴る
「社会人になって一人暮らしを始めた時 寂しくて実家に電話ばかりしていた私を優しく見守ってくれましたね」
「毎年のお正月に家族そろって写真を撮ったあの居間が 私の一番安心できる場所でした」
といったように、ここでは育ててもらった過程や当時の心境をリアルに思い起こしてみることが大切です。幼少期に両親がしてくれたこと、反抗期に胸の奥で感じていた思いなどを織り交ぜると、ゲストにも家族のあたたかい雰囲気が伝わりやすくなります。
具体的なエピソードを織り込む際は長くなりすぎないよう気をつけ、聞き手との共有時間を意識しながらまとめましょう。
また、ネガティブな思い出や、相手が思い出したくないであろう出来事を蒸し返すのは、折角の感謝の場にはもったいないので止めておくといいでしょう。
③ 転(未来への決意):新生活や両親・義両親への安心感を表す
「まだまだ未熟な私ですが、温かく迎えてくださり感謝しています」
といった感謝を述べたあとは、これからの決意を伝えるパートです。
「これからは夫と協力して温かい家庭を築きます」
「いつまでも親孝行できる娘でいたいです」
といった未来の姿を描き、この部分で両親に安心感を与え「娘はしっかりとした門出を迎えた」と思ってもらえるよう意識しましょう。義両親への言葉を加える場合も、形式ばらずに添えると丁寧です。未来への約束を込めることで、手紙全体が前向きな印象にまとまります。
④ 結(結び):シンプルな言葉で締めくくる
「お父さん、お母さん、本当にありがとう」
「これからもよろしくお願いします」
とシンプルな感謝の言葉が一番心に響きます。結びの言葉は長くなくても大丈夫。ストレートに伝えることで、手紙全体が美しい余韻に包まれます。
文字数や時間の目安とは?
一般的に、花嫁の手紙は3分~5分程度、800文字~1500文字ほどで読み上げられるようにまとめられることが多いです。長くなりすぎると後に続くプログラムが押してしまったり、聞き手側の集中力が切れてしまうからです。また、感極まって涙ぐむことも想定して、一般的な文字数よりも少なめに書くことで3分~5分程度で読み上げることができるでしょう。
もしも文字数が多くなって、タイムオーバーしてしまう場合は、当日はご両親に宛てた手紙を読み、その他の家族や親友には別途手紙を渡す形式がおすすめです。普段口にすることのできない気持ちを手紙には綴ることができますし、そうすることでまんべんなく皆さんに感謝の気持ちを伝えることができるでしょう。
便箋の選び方やマナーってある?
派手すぎず上品な便箋を選ぶと良いでしょう◎
ご両親から手紙を記念に取っておきたいとお願いされる場合もあるため、白や淡い色やお花柄などシンプルな装飾の物が無難です。
また、鉛筆や消えるペンは避け、万年筆やボールペンで丁寧に書きましょう。当日読むことを考えると、字は大きめに書いておくのがおすすめです。
2. 花嫁の手紙を読むときのポイント

書き上げた手紙を感動的に読み上げるには、時間配分や話し方に気を配る必要があります。ここでは、当日に意識したい具体的なコツを紹介します。
感情を込めて読むことはもちろん大切ですが、必要以上に感極まってしまうと、言葉が途切れ途切れになり内容が伝わりにくくなります。手紙をスムーズに読み進めるためにも、あらかじめ何度か声に出して練習し、読み上げるペースや感情のコントロールを把握しておくと安心です。
さらに、周囲の状況に合わせて話すスピードや声のボリュームを調節できるかどうかも重要です。披露宴会場によってはマイクやBGMの音量などが異なるため、スタッフとも連携して進行を確認しましょう。自分が読みやすく、相手が聞き取りやすい環境を整える意識を持つと、より印象に残るスピーチになります。
声の抑揚とスピードで気持ちを伝える
単調な調子では聞き手が退屈してしまうので、抑揚やテンポの緩急をつけることがポイントです。特に感謝や愛情を伝えたい場面では少し間を取るなど、メリハリのある話し方を心がけるだけで、内容にぐっと引き込まれる印象を与えられます。
事前練習で当日の緊張を和らげる
当日はどうしても緊張しがちですが、事前に何度か声に出して読む練習を重ねると、自分のペースや発声のポイントを把握できます。心に余裕ができることで、表情に笑顔が生まれやすくなり、聞いている人たちへ素直な想いがより伝わりやすくなるでしょう。
BGMの選び方で演出効果を高める
手紙を読む際に流す曲は、会場の雰囲気やあなたの想いをより印象的に演出する要素です。しっとりした曲を選びたい場合は、歌詞の内容と手紙のトーンを合わせるなど、バランスを考えてセレクトしましょう。音楽が加わることで感動を増幅させ、花嫁の手紙のシーンがいっそう特別なものになります。
手紙を完成させるタイミング
最もベストなタイミングは挙式一週間前です。
手紙を完成させるタイミングも、手紙を読む際のポイントに関わってくるので、詳しく解説していきます。
余裕をもって1か月前に完成させると、文章を読みすぎてしまい慣れてしまうことから棒読みになったり、感情が乗らなくなってしまう花嫁さんが意外と多いようです。
また、ギリギリに完成させてしまうと心の準備ができずに感極まってしまい読み始めから涙が止まらなくなってしまうなどのパターンも多いです。
そのため1週間前に完成させてから読む練習をすることで、ある程度心の準備を整えつつ、当日まで手紙を書いた時の感情を保ったまま読むことができるでしょう。
3. NGワードと忌み言葉に注意!結婚式ならではのマナー
結婚式では縁起を担ぐ言葉遣いに配慮することが大切です。お祝いの場で「別れる」「終わる」「戻る」「切れる」「壊れる」など、離婚や別れを連想させる表現は避けるのが一般的です。これは慣習的なマナーであると同時に、聞き手に不安や違和感を与えないための気遣いでもあります。
また「たびたび」「しばしば」などの重ね言葉(繰り返しを連想させる表現)も、場合によっては控えるのが望ましいとされます。最近では故意でなければ気にされないケースも増えていますが、祝福の場であることを踏まえて、できる限りポジティブな表現に言い換えると安心です。
前向きな言い換え表現の具体例
「終わり」ではなく「新たなスタート」「別れる」ではなく「離れず共に歩む」など、ポジティブに捉えられる言葉へ言い換えると、ハレの日にふさわしい明るい印象を与えられます。あくまでも感謝と希望が伝わる表現を選ぶことで、ゲストにとっても心地よい聞き応えとなるでしょう。
NGワードとおすすめ言い換え一覧表
よく使ってしまいがちなNGフレーズとそのフレーズの言い換え表現一覧表を用意しました。
花嫁の手紙を書く際にはぜひ参考にしてみてくださいね。
| NGワード・忌み言葉 | 連想される意味 | おすすめの言い換え |
| 分かれる | 離婚・離別 | 離れず共に歩む/絆を結ぶ |
| 終わる | 終焉・破局 | 新しいスタート/新たな門出 |
| 戻る | 後戻り・後退 | 立ち返る/振り返る/原点に返る |
| 切れる | 縁切れ・絶縁・断絶 | 結ぶ/つながる/広がる |
| 壊れる | 破壊・崩壊 | 新しく生まれ変わる・形を変える |
| 繰り返す・たびたび | 不幸の重複 | これからも続くご縁/末永く/幾度も幸せが訪れる |
| 終止符 | 完結・終了 | 幸せへのスタートライン、新しい生活への出発 |
| つらい・苦しい | ネガティブ感 | 乗り越えてきた/大切な経験/成長の糧 |
4. 花嫁の手紙の例文集:シーン別・文例
実際に手紙を書く際に参考になる例文を、異なるシチュエーションに分けて紹介します。自分の言葉をプラスしてアレンジしてみましょう。
一人ひとりの家族や状況に合わせて内容が変わるのが花嫁の手紙の特徴です。定番の感謝を伝えるパターンに少しアレンジを加えるだけでも、手紙はぐっとあなたらしい表情を見せます。以下の例文はシンプルかつ応用しやすい表現を厳選しているので、ぜひ書き方のヒントとして活用してください。
ただし、そのまま写すのではなく、自分の言葉や思いを添えてオリジナルの手紙に仕上げるのがおすすめです。あくまで例文は参考にとどめ、家族との思い出やゲストとの関係性を下地にして内容を構成すると、より説得力が増すでしょう。
1. 両親と祖父母へのストレートな感謝を伝える例文
今日という日を迎えるにあたり、こうして皆さまの前で感謝の気持ちを伝える時間をいただけることに、少し恥ずかしくもあり、とても幸せに思っています。
私が小さかった頃から、どんな時でも温かく見守り、支えてくれたのは、他の誰でもないお父さんとお母さんでした。学校の行事や習い事の送り迎え、体調を崩して夜中に熱を出したときの看病、忙しい仕事の合間にも家族との時間を大切にしてくれたこと。そのひとつひとつが私の心に深く刻まれています。
お母さん。
いつも笑顔で迎えてくれるあなたの存在は、私にとって安心そのものでした。料理や家事を通してたくさんのことを教えてくれて、「女の子はこうやって人を思いやれるようになるんだよ」と自然に背中で示してくれました。悩んでいる時に何も言わなくても気づいてくれる優しさが、どれだけ心強かったかわかりません。私もこれからの人生で、お母さんのように温かく思いやりのある人になりたいと思っています。
お父さん。
少し不器用だけれど、いつも真面目で努力家な姿勢を尊敬しています。仕事で疲れて帰ってきても、必ず「ただいま」と声をかけてくれて、一緒に食事を囲んでくれた時間がとても大好きでした。進路に迷ったとき、黙って話を聞いてくれて「自分が信じた道を行けばいい」と背中を押してくれた言葉は、今でも私の支えになっています。頼りなさそうに見えて、本当に頼りになるお父さんの存在があったから、私は安心してここまで成長できました。
そして、おじいちゃん、おばあちゃん。
私をかわいがってくれて、たくさんの思い出を一緒に作ってくれました。夏休みに一緒に過ごした時間や、手作りの料理を囲んで笑い合った日々は、私の宝物です。これからもどうか元気でいてください。そして、新しい家族とともに、これからの時間を一緒に過ごしていただけたら嬉しいです。
今日、私は大切な人と新しい家庭を築くための一歩を踏み出しました。これからは夫と力を合わせ、お父さんとお母さんが築いてきたような温かい家庭を作っていきたいと思っています。まだまだ未熟な私ですが、互いに支え合い、成長しながら幸せな家庭を築いていきますので、どうか安心してください。
最後になりますが、これまでの人生で与えていただいたたくさんの愛情に、心から感謝しています。お父さん、お母さん、そして家族のみんな。本当にありがとう。これからも変わらず見守っていただけたら嬉しいです。
2. 笑いと温かさを交えたカジュアル例文
親愛なるお父さん、お母さん、そしてお姉ちゃん、そしてゲストの皆様、本日はお集まりいただきありがとうございます。ただいまより、花嫁から両親への手紙を朗読させていただきますが、笑いあり、涙あり(主に私が)の展開になるかと思いますので、ハンカチのご準備をお願いします。
お父さん、お母さん、まずは私を28年間、大切に、そして面白く育ててくれて本当にありがとう。今、こうして彼と並んで立っていられるのは、お父さんとお母さんが惜しみない愛情を、時にスパルタで、時にユルく注いでくれたおかげです。
お父さん。小さい頃、私が熱を出して学校を休むと、お母さんに内緒でお菓子をそっと差し出してくれたよね。あの頃から、お父さんってちょっとだけずる賢くて、最高に面白い人だなって思っていました。
思春期には「うるさい!」とか「ほっといて!」とか、心ない言葉をたくさんぶつけちゃってごめん。でも、そんな私の反抗期も、お父さんは「はいはい、思春期思春期」って軽く受け流してくれたよね。私が「ケーキを焼きたい」って言ったら、甘いもの嫌いなのに一緒に買い物に行ってくれて、私が作ったヘンテコなケーキを「うーん、新感覚!」とか言って食べてくれたこと、一生忘れません。今日このドレス姿、どうかな? 小さい頃お父さんが「お姫様みたいだ」って褒めてくれた時と同じくらい、素敵かな?
お母さん。いつも明るくて、私の一番の親友みたいなお母さん。お母さんとの思い出は、美味しいご飯と、いつでもどこでも飛んでくる心配LINEです。部活で疲れて帰ると、テーブルにはいつも美味しいご飯が並んでいて、そのご飯を食べている間だけは、日頃の疲れも吹き飛んだよ。私が何か新しいことに挑戦しようとすると、誰よりも心配してくれて、でも最後には「あんたなら大丈夫!」って笑顔で背中を押してくれたよね。
料理も裁縫も家事も、全部お母さんから教わったけど、一番学んだのは「誰かのために心を込めて作る」ってことです。お母さんのご飯は、いつも愛でいっぱいで、その愛情が私を元気にしてくれたよ。お母さんみたいに、笑顔と美味しいご飯が溢れる家庭を築きたいです。でも、お母さんの手料理には敵わないから、たまに作り方教えてね。
そして、お姉ちゃん。私のことを一番よく理解してくれている、頼れる姉御肌のお姉ちゃん。小さい頃は、お菓子のことでしょっちゅう喧嘩してたけど、私が落ち込んだ時や悩んでるときは、誰よりも真剣に話を聞いてくれたよね。私が何か新しいことに挑戦しようとするときも、一番に応援してくれたのはお姉ちゃんです。
昔、お姉ちゃんと夜遅くまで将来のことを語り合った日を覚えていますか?「もし私が結婚したら、お姉ちゃんが一番に号泣するだろうな」なんて言って、二人で爆笑してたね。今、本当に泣きそうになっているお姉ちゃんを見て、あの日の話が現実になったんだな、ってちょっと感動してる。これからも、一番の親友として、一番の理解者として、私を支え、そして時には突っ込んでくれたら嬉しいな。
今日までたくさんの笑いと、温かい愛情を本当にありがとう。お父さん、お母さん、お姉ちゃんに「ありがとう」って伝えるのに、28年という長い時間がかかっちゃったけど、この言葉に私のすべての感謝が詰まっています。
これからは彼と二人で、お父さん、お母さんのように、笑いが絶えない温かい家庭を築いていきたいと思います。
今まで本当にありがとう。そして、これからも、どうぞよろしくお願いします。
3. 厳しかった父への謝意と感謝を込めた例文
皆様、本日は私たちの結婚式にお忙しい中お越しいただき、誠にありがとうございます。こうして大切な家族や友人に囲まれて今日という日を迎えられたことを、心から幸せに思います。
まずは、お父さんへ。
子どもの頃、私はよく「どうしてお父さんはそんなに厳しいのだろう」と思っていました。友達の家と比べて、もっと自由にさせてくれてもいいのにと不満を抱いたこともありました。叱られるたびに泣いて、反発して、素直に「ありがとう」と言えなかったことも数え切れません。けれども今振り返ると、その一つひとつの言葉や態度が、私の生き方の基盤をつくってくれていたのだと、心から実感しています。
「人に迷惑をかけてはいけない」「最後まで諦めてはいけない」「嘘をついてはいけない」――お父さんが繰り返し教えてくれた当たり前のことは、子どもだった私には時に厳しすぎると感じられました。でも、大人になり社会に出てから、その教えがどれほど大切なものだったのかを痛感しています。お父さんの厳しさの裏には、深い愛情と責任感があったことを、今では理解できるようになりました。わがままで未熟だった私を、時に厳しく、時に優しく支えてくれたこと、本当にありがとうございます。
そして、お母さん。
どんなときも私の一番の味方でいてくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。学校で落ち込んで帰ってきた日も、夢中になって頑張っているときも、お母さんはいつもそばで見守ってくれました。明るい笑顔とさりげない気配りに、どれだけ救われたかわかりません。毎日の食事や家事を通して、人を思いやる心や家庭のあたたかさを自然に教えてくれたことが、今の私の大きな支えになっています。
これから私は新しい家庭を築いていきます。お父さんから教わった強さと、お母さんから受け継いだ優しさ。そのどちらも忘れずに、夫と力を合わせ、笑顔あふれる家庭を育んでいきたいと思います。
まだまだ未熟な私ですが、これからは言葉だけでなく行動で感謝を伝え、少しずつでも恩返しをしていきたいです。お父さん、お母さん、これまで本当にありがとうございました。どうかこれからも、変わらぬ愛情で見守ってください。
4. 義両親への思いとこれからの決意を伝える例文
今日は私たちの結婚式にご列席いただき、本当にありがとうございます。お義父さん・お義母さんにはまだまだ未熟な私を、娘のように温かく迎えてくださり、心から感謝しています。
結婚を決めてから今日までの間、私が緊張や不安を抱えていたときも、お二人はいつも優しく声をかけてくださり、その言葉にどれだけ救われたかわかりません。お父さんの穏やかな笑顔や、お母さんの細やかな気配りに触れるたび、私は「本当に素敵なご家庭に迎え入れていただいたのだ」と実感してきました。
一緒に過ごす中で教えていただいた日常の習慣や、家族ならではの大切な思い出は、私にとって宝物です。お二人の仲の良さや、家族の温かな雰囲気に触れるたびに、自分もその輪の中にいることがうれしく、安心できる気持ちでいっぱいになりました。まだ至らないところばかりの私ですが、この家族の一員として、胸を張って歩んでいけるよう努力していきたいと思っています。
これからの生活では、夫と力を合わせて新しい家庭を築いてまいります。その中で、今までお二人が大切にしてきた価値観や教えをしっかり受け継ぎ、温かく、笑顔にあふれる家庭にしたいと考えています。そして、私もお二人のように人を思いやり、支え合いながら生きていけるような女性になりたいと心から願っています。
どうかこれからも、変わらぬ優しさで私たちを見守っていただけたら幸いです。お二人のように、周りを安心させる存在になれるよう、少しずつでも成長していきたいと思っています。今日この場で改めてお伝えできることを、本当にうれしく思います。
お父さん、お母さん、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
5. 花嫁の手紙でよくあるご質問

Q. 両親を「ママ・パパ」と呼んでも平気?
A. 問題ありません。いつも通りの呼び方で読むことで、自然体な雰囲気が出て気持ちが伝わりやすくなります。ただし、披露宴の雰囲気やゲスト層がご年配の方や会社の方が多い場合であれば「お父さん・お母さん」と呼ぶほうが安心です。
しかし、呼び方に正解はないので会場の空気感や自分らしさを大切に選びましょう。
Q. 新郎新婦それぞれが手紙を読んでもいいの?
A. はい、可能です。近年では新婦だけでなく、新郎も両親に感謝を伝えるケースが増えています。二人で交互に読む形式も感動的です。ただし、時間が長くなりすぎないよう1人当たり3分~5分以内に収まるようにしたり、進行役(司会者やプランナー)と事前に打ち合わせておくと安心です。
Q. 手紙を見ながら読んでも大丈夫?
A. もちろん大丈夫です。暗記しようとして言葉に詰まるよりも、手紙を見ながら落ち着いて読むほうが、気持ちがきちんと伝わります。読みやすいように大きめの文字で清書しておく、感情が高ぶる部分には印をつけておくなどの工夫もおすすめです。
Q. 両親以外に宛てた手紙でも大丈夫ですか?
A. はい。花嫁の手紙は両親への感謝を伝えるのが一般的ですが、祖父母や兄弟姉妹、義両親、あるいはこれまで支えてくれた友人などに宛てても問題ありません。その場合は、冒頭で「今日は両親だけでなく、これまで支えてくれた皆さんへ感謝を伝えたいと思います」と一言添えると、ゲスト全員に気持ちが伝わりやすくなります。
6. まとめ:花嫁の手紙で最高の門出を

結婚式のクライマックスを飾る「花嫁の手紙」は、家族や大切な方々へ、これまでの感謝と未来への決意を伝えるための大切なセレモニーです。
手紙を書く際は、基本構成やマナーを守ることも大切ですが、何よりも自分自身の言葉で素直な気持ちを表現することが心に響きます。
真心を込めて綴った手紙は、ゲストとの絆を一層深め、新しい人生の門出を祝福に満ちた忘れられないワンシーンにしてくれるでしょう。
新郎さんも新郎謝辞の準備を!「結婚式の新郎謝辞」の記事もおすすめ♡↓

























































