海外挙式に招待されたとき、いちばん悩むのが「ご祝儀をどうするか」。旅費もかかるし、日本と同じ金額でいいのか、そもそもご祝儀は必要なのか等と迷いますよね。この記事では、海外挙式のご祝儀相場と参列者の立場別マナー、渡し方や旅費とのバランスの考え方まで詳しく解説し、不安をすっきり解消できるようにしています。
この記事でわかること
目次
1. 1|海外挙式のご祝儀、まずは基本の考え方

海外挙式のご祝儀マナーは、「国内挙式と同じ」というわけではありません。いちばん大きな違いは、参列者に旅費・宿泊費という大きな負担がかかること。
そのため、海外挙式では
- ご祝儀を国内より少なめにする
- ご祝儀をなしにしてプレゼントのみ
- ご祝儀辞退(旅費は新郎新婦負担)
といったケースも増えています。
一方で、「親族だけの海外挙式だから、国内と同じように包みたい」「友人同士で相談して金額をそろえたい」という考えもあります。
大切なのは、旅費負担とご祝儀のバランスを見ながら、自分の無理のない範囲で決めること。この記事では「一般的な目安」として海外挙式のご祝儀相場をご紹介しますが、最終的には「自分の気持ち」と「お財布事情」の両方を大切にしてくださいね。
2. 2|国内挙式との違い|旅費負担で変わる海外挙式ご祝儀相場

海外挙式のご祝儀相場は、誰が旅費を負担するかによって大きく変わります。代表的なパターンは次の3つです。
パターンA:旅費をゲストが全額負担する場合
もっとも多いのが、旅費・宿泊費は基本的に参列者が負担するパターン。この場合、ご祝儀は国内挙式より抑えめにするのが一般的です。
- 友人・同僚:1万〜2万円程度
- 親族:3万〜5万円程度
「旅費もご祝儀も…」と負担が重くなりすぎないよう、日本のご祝儀相場(友人3万円)より少なめをイメージすると選びやすくなります。
パターンB:旅費の一部を新郎新婦が負担する場合
ツアー代金の一部や宿泊費を、新郎新婦が負担してくれるケースもあります。この場合は
- 友人・同僚:2万〜3万円程度
- 親族:3万〜5万円以上
と、国内挙式に近いご祝儀相場をイメージしているゲストが多い傾向があります。負担してもらう金額が大きいほど、ご祝儀の金額も「少し厚めに」という考え方も。
パターンC:旅費をご招待(新郎新婦がほぼ全額負担)する場合
旅費・宿泊費を新郎新婦が全額負担し、「海外旅行もかねて招待したい」というスタイルの海外挙式もあります。この場合、
- ご祝儀は辞退されるケース
- 1万円ほどのご祝儀+小さなギフト
- ご祝儀の代わりに日本からお祝いの品を用意する
など、金額よりも気持ちを伝えるスタイルが多くなります。
招待状に「ご祝儀は辞退いたします」と書かれている場合は、無理に包む必要はありません。その代わり、メッセージカードや日本での食事会でのお祝いなど、別の形で気持ちを伝えるのも素敵です。
3. 3|立場別|家族・親族・友人・職場のご祝儀目安

ここからは、海外挙式のご祝儀を立場別に見ていきます。あくまで「一例」ですが、迷ったときの目安として参考にしてみてください。
家族・親族として参列する場合
- 両親:5万〜10万円以上
- 祖父母・兄弟姉妹:3万〜5万円程度
- 親族夫婦で出席:5万〜7万円程度
親族の場合、国内挙式と同じ金額を包むケースが多いです。ただし、旅費を親族が自分で負担している場合は、その分を差し引いて少し抑えめにするケースもあります。家族間で相談できる場合は、事前に話し合っておくと安心です。
友人として参列する場合
- 友人一人で参列:1万〜3万円程度
- カップル・夫婦で参列:2万〜3万円程度
友人同士が複数人で列席する場合は、事前にグループLINEなどで「いくらにする?」と金額をそろえるのがおすすめ。海外挙式のご祝儀は幅があるため、「自分だけ多かった(少なかった)」となるとお互いに気を遣ってしまいます。
職場関係・上司として参列する場合
- 上司・先輩:2万〜3万円程度
- 同僚グループ:連名で3万〜5万円程度
職場からの参列は、会社としてお祝い金が出る場合もあるので、就業規則や担当部署に確認しておくと安心です。海外挙式の場合は参列自体が難しいことも多いので、「現地には行けないけれど、日本でご祝儀やギフトを贈る」という選択肢も一般的になっています。
4. 4|海外挙式でのご祝儀の渡し方マナー
次に、海外挙式ならではのご祝儀の渡し方マナーについて。国内挙式のように受付がないケースも多いため、タイミングや渡し方に迷う方も多いポイントです。

日本円か現地通貨か?
海外挙式のご祝儀は、基本的に日本円でOKです。新郎新婦も日本在住であれば、帰国後の手続きがしやすいため、日本円のご祝儀を用意するほうが喜ばれます。
どうしても現地通貨で渡したい場合は、日本円のご祝儀+現地通貨の少額ギフトといった形にするなど、金額がわかりやすい工夫をすると安心です。
ご祝儀袋はどうする?
海外挙式でも、ご祝儀袋を使うのが基本マナーです。かさばりやすい場合は、シンプルなデザインのご祝儀袋を選び、移動中は折れないよう硬めの封筒やポーチに入れておくと安心。
カジュアルな海外フォトウエディングの場合は、無地の封筒にメッセージカードを添えるスタイルでも問題ありません。
いつ渡すのがベスト?
海外挙式では、次のようなタイミングでご祝儀を渡すケースが多いです。
- 現地ホテルでの顔合わせ・食事会の前後
- 挙式当日の集合前・解散後
- 帰国後の報告パーティーや食事会
受付がない場合は、人目の少ないタイミングで新郎新婦本人に手渡しするのが安心です。サプライズにしたいときは、事前にご家族に預けておくのも一つの方法です。
5. 5|ご祝儀以外の選択肢|ギフト・ご祝儀辞退の海外挙式

最近は、「海外挙式は旅費だけ負担してもらえたら嬉しいので、ご祝儀はなしで大丈夫です」というカップルも増えています。そんなときの、ご祝儀以外のお祝いの仕方をご紹介します。
日本からプレゼントを用意する
ご祝儀辞退と聞いても、「何も用意しないのは心苦しい」と感じる方も多いはず。そんなときは
- 新居で使えるおしゃれな日用品
- 二人の名前入りのアイテム
- フォトフレームやアルバム
など、1万円前後のギフトを日本から用意するのもおすすめです。海外挙式の写真を飾れるアイテムは特に喜ばれやすいギフトです。
帰国後の食事会でお祝いする
現地ではご祝儀を渡さず、帰国後に改めて食事をごちそうするというスタイルも人気です。時間を気にせずゆっくり話せるので、「旅行中はバタバタしていたけれど、改めてお祝いしたい」という気持ちを形にしやすい方法です。
6. 6|新郎新婦側のマナー|ご祝儀についての伝え方

ここからは、海外挙式をする新郎新婦側の視点も少しだけ。
海外挙式のご祝儀は、事前にゲストへ方針を伝えておくことがトラブル防止のカギになります。
ご祝儀辞退の場合の一例
旅費をご招待する場合などは、次のような文言を招待状や案内メールに添えておくと丁寧です。
「遠方までお越しいただくため、旅費のご負担もお願いする形となります。
そのため、ご祝儀などのお心遣いはどうかご無用に、お気持ちだけ頂戴できましたら幸いです。」
ご祝儀はお気持ちで…という場合
特に指定はしないけれど、ゲストに過度な負担をかけたくない場合は、
「海外挙式となり旅費のご負担をお願いしてしまうため、ご祝儀はお気持ち程度でまったく構いません。どうか無理のない範囲でお祝いしていただけましたら嬉しいです。」
のように、「無理をしないでほしい」というスタンスを明確に伝えておくと、参列者も金額を決めやすくなります。
7. 7|海外挙式ご祝儀Q&A|よくある疑問
Q. 旅費で精一杯…ご祝儀なしは失礼?
A. 新郎新婦との関係性にもよりますが、「旅費だけで精一杯」という状況も正直にあるはず。
その場合は、メッセージカードを添える、帰国後にちょっとしたお祝いを渡すなど、お金以外の形で気持ちを伝える方法もあります。
Q. 海外フォトウエディング+食事会だけの場合もご祝儀は必要?
A. 挙式という形ではなく、フォトウエディングと少人数の食事会だけの場合、ご祝儀ではなく1万円前後のギフトや、食事代相当のお祝いを包むケースもあります。招待内容や雰囲気によって、「ご祝儀」ではなく「お祝い」として柔軟に考えてOKです。
海外挙式のご祝儀には、明確な「正解」はありません。だからこそ、旅費負担とのバランスと、ふたりを祝う気持ちの両方を大切に、自分たちらしい形を選んでみてくださいね。
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Craftsman Park HP:
https://craftsmanpark.com/
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