ウエディングケーキは結婚式の演出の中でも特にこだわりを持たれる方が多いアイテムです。実際にどのように費用が決まり、どんな種類のケーキがあるのでしょうか。
本記事では、ウエディングケーキの値段相場や種類ごとの特徴、節約術などをまとめ、理想のウエディングケーキを用意するポイントを紹介します。ぜひ参考にしてみてください!
目次
1. ウエディングケーキの値段はどう決まる?
まずはウエディングケーキのお値段の決め方ですが、基本的にゲストの人数や段数・デザインなど、いろいろな要素が総合的に価格に反映される仕組みになっています。
さらに、生ケーキやイミテーションケーキなど様々なタイプのケーキがあり、オプションの有無が加わるため、こだわりが増えるほど費用も上がる傾向があります。最終的には、会場やパティシエと綿密に打ち合わせして見積もりを確認することが大切です!
ケーキの種類については、次の章『生ケーキやイミテーションケーキなどの相場とメリット・デメリット』で詳しく解説しています。
ゲスト人数×1人あたりの値段で算出
ウエディングケーキの相場はゲスト1人あたりの単価が、1,000~2,000円のようです。
例えば、ゲストが80人の場合、最小単価の1,000円をかけると80,000円とウエディングケーキの値段を出すことができます。このようにゲストの人数によって最終的な合計が決まります。
多くの式場では人数に合わせたプランが用意されていますが、見積もりを比較して自分たちに合ったものを選ぶことが大切です。また、ビュッフェ形式やゲストとのシェア方法によっても必要なケーキの量や価格が変わる点を押さえておきましょう。
段数・デザイン・オプション追加で費用は大きく変わる
1段から2段など段数を増やすほど見た目は豪華になりますが、その分スポンジやクリームなどの材料が増え、値段も上がります。さらにフルーツやチョコレート細工など特別な装飾、リボンやトッパーといったオプションを加えると追加費用が発生することが多いようです。
特注デザインの場合、デザイン料や製作の手間も考慮されるため、予想以上の金額になることもあるでしょう。最後に、プランに含まれる基本装飾とオプションの境界を正確に理解しておくと、予算オーバーを防ぎやすくなります。
2. 生ケーキやイミテーションケーキなどの相場とメリット・デメリット
ウエディングケーキの種類として代表的な生ケーキとイミテーションケーキ、クロカンブッシュ、シュガーケーキなどがあります。それぞれの相場や特徴や魅力を把握して、自分たちに合ったウエディングケーキを選びましょう!
また、ご自身のしたい演出によってウエディングケーキスタンドの装飾や、入刀用のナイフなど別途料金がかかる場合があります。予め確認しておくと安心です♡
生ケーキの相場とメリット・デメリット
相場:ゲスト1人あたり1,000~2,000円程度
生ケーキまたは、フレッシュケーキとも呼ばれるウエディングケーキは、新鮮なフルーツやクリームの豊かな風味が味わえるため、見た目と味どちらも両立してこだわることができます。
季節のフルーツを取り入れると旬の美味しさを楽しめます。一般的によく見られるタイプとなっています。
最近は高さのある一段や、スクエア型のウエディングケーキを生花やフルーツでシンプルにデコレーションするデザインが流行っているようです。
メリット
実際に食べることができるため、ファーストバイトや、サンクスバイトが可能です!かわいい見た目かつおいしく食べられるとなるとテンションが上がりますよね。
また、アメリカのNY発祥ネイキッドケーキという全面に生クリームを塗らないタイプで、部分的にスポンジが見えているようなデザインのものがあるのですが、これは生ケーキにしか演出ができない雰囲気になっていると思います。
デメリット
段数を2段、3段と増やしたり、素材が高価になる時期やデザイン・オプションの追加によっては費用がかさむ点には注意が必要です!
例えば、生ケーキはゲストにシェアをすることができる点が魅力ですが、材料費や装飾にこだわる新郎新婦も多く、価格が高くなる傾向があります。また夏場や暖かい場所になると、崩れやすくなってしまう可能性があるため注意が必要です。
イミテーションケーキの相場とメリット・デメリット
相場:10,000~20,000円程度
ケーキといえば、生ケーキをイメージする方が多いかもしれませんが、最近では、イミテーションケーキの人気が再熱しているようです。一部のみ生ケーキを用意し、ケーキ入刀シーンだけ生ケーキの部分を切ったり、ファーストバイトをする方法が増えています。
メリット
イミテーションケーキは食べられない部分を発泡スチロールなどで制作するため、費用を抑えやすく、持ち運びが軽く扱いやすかったり、後から装飾を簡単に変更できます。さらに凝ったデザインも可能で崩れることも無いため、比較的リーズナブルで豪華に見せることができます。
背の高いケーキにすることも可能で、広い会場の場合はイミテーションケーキを選ぶ新郎新婦さんも多いようですよ。
デメリット
デザインの自由度が高い半面、食べられないためゲスト用に別途ケーキを用意する場合は、費用がかかってしまうこともあるようです。しかし、料理やデザートにもこだわっており、別途シェア用のケーキを用意しなくても十分な場合は、イミテーションケーキを選ぶことで費用を抑えることができるでしょう。
シュガーケーキの相場とメリット・デメリット
相場:2段で50,000~70,000円、3段で80,000~100,000円程度
海外風の結婚式ではシュガーケーキやクロカンブッシュなど、少し変わったケーキも人気です。味や食感がユニークなので、ゲストの印象に強く残りやすいのも魅力です。
イギリスが発祥地のシュガーケーキにはそれぞれの段に役割があります。
- 1段目:ゲストとシェア
- 2段目:参列できなかったゲストへプレゼント
- 3段目:結婚1周年や出産祝いなど大切な記念日に
ただし、3段目に関しては、日本は湿度の高い国なのでカビが生えやすくイギリスのように年単位での長期保管は難しいようです。
メリット
シュガーケーキは砂糖と水あめを練ったシュガーペーストで、生ケーキよりも繊細な装飾や華やかなデザインにすることができます。
また、生ケーキよりも長期保存が可能で、結婚式が終わった後もしばらく楽しむことができます。
デメリット
製作に時間がかかるため費用が上がることも!
シュガーケーキは、繊細な花やリボンの模様など、職人技が発揮されるため、装飾費用がかかりやすい点は理解しておきましょう。味は甘めになる場合が多く、好みが分かれやすくもあります。また先ほども述べたように、他のケーキと比べてしばらく保管し鑑賞することは可能ですが、日本の場合だと常温保存で3週間~3か月程度となり、年単位での保管は難しそうです。
クロカンブッシュやマカロンタワーの相場とメリット・デメリット
クロカンブッシュは70,000~100,000円程度、マカロンタワーは30,000~150,000円程度
クロカンブッシュはシュークリームを積み重ねてタワー状にしたケーキで、フランス発祥のケーキです。シューの部分はキャベツを表しており、ヨーロッパでキャベツは子宝の象徴でもあるため子孫繁栄の願いが込められています。
欧米では「子供はキャベツ畑から生まれる」などの言い伝えもあるようですよ!クロカンブッシュを模した、マカロンで作るマカロンタワーなどもあります。
メリット
見た目にインパクトがあるため、他と被ることが少なく記憶にも残るウエディングケーキです!
また、小さいシューが積み上げられているため、カッティングの必要がないため、ゲストともシェアがしやすい点がメリットです。ゲスト自身に取ってもらうことで、交流も生まれやすくにぎやかな雰囲気にもなるでしょう。
デメリット
キャラメルやチョコレートでコーティングするなど、デコレーションのアレンジ次第で雰囲気が大きく変わる一方で、装飾に凝ると生ケーキ並みに費用がかかる可能性もあるため、予算とのバランスをが大切です。
また、暖かい場所に弱いため崩れやすく管理が難しいなどのデメリットもあります。
3. 失敗しないためのウエディングケーキ節約アイデア
結婚式の中でも大きな存在感を放つウエディングケーキですが、コスパ良く用意したいという新郎新婦さんも多いのではないでしょうか?
演出を楽しみつつ、予算が抑えられるようポイントをいくつかご紹介していきます!
ケーキの段数と装飾をシンプルに
多段ケーキは写真映えがしますが、その分材料費と手間がかかるため費用が上がります。高さのある1段にし、装飾はクリームのデコレーションや数カ所のフルーツや生花でシンプルに演出するのも一つの手です。
また、ウエディングケーキを小さめのホールケーキにする新郎新婦さんもいらっしゃいます。見た目が物足りないと感じる場合でも、カラーコーディネートや会場の装花との組み合わせで、おしゃれで今どきな印象を作ることができます。
季節のフルーツやトッパーで華やかさをプラス
旬のフルーツは大量生産されやすく価格も比較的安定しているため、ウエディングケーキに取り入れるとコストを抑えつつ鮮やかな見た目を演出できます。さらにケーキトッパーやリボン、小さな花を活用すれば、クリームやスポンジを追加することなく華やかさをアップできるでしょう。こうした装飾は取り外しも簡単なので、好みに応じてアレンジを加えやすい点も魅力です。
4. オーダー方法は2種類、どちらを選ぶ?
ウエディングケーキは自分たちだけのオリジナルケーキを用意するか、会場が用意するプランを選び用意することになります。事前にチェックしておきたいメリットや注意点をまとめました。
オリジナルケーキはデザインの自由度は高まりますが、持ち込み料が発生したり、衛生面での規定が厳しい場合もあるでしょう。それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、自分たちのこだわりの程度や予算と相談しながら選びましょう。
会場提携プランのメリットと制限
会場提携のパティシエやケーキプランは、式場側との連携がスムーズで打ち合わせがスピーディーに進められるのが魅力です。あらかじめ複数のパターンやサンプルがあるため、イメージしやすく、トラブルも少ない傾向にあります。ただしプラン内のデザインに制限がある場合や、こだわり抜いた装飾を実現できない可能性もあります。まずは、ブライダルプランナーやパティシエなどに理想としているウエディングケーキの画像やイラストを用意してからお話しするとスムーズに進むでしょう。
持ち込みや外部パティシエ依頼の注意点
一方で、ウエディングケーキを友人に作ってほしい、お気に入りのケーキ屋さんがあるなど、オリジナルケーキを注文したい場合は外部パティシエへの依頼や持ち込み制度の確認など、予め聞いておく必要があります。一般的には食中毒のリスクや衛生管理上、持ち込み負荷とする式場が多いようです。
依頼前に会場と相談し、持ち込みが可能かどうかや費用の有無、ケーキ保管場所などをしっかり確認しておきましょう。さらにオーダー内容が複雑になるほど納期やコストがかさんでしまう点にも注意が必要です。
5. まとめ|会場の雰囲気や季節に合わせたデザインのウエディングケーキだと◎
会場の雰囲気や季節に合わせた果物や生花を取り入れたデザインで予算とのバランスを取りながら、自分たちらしいウエディングケーキを作り上げましょう。ぜひおふたりらしいウエディングケーキで式場を盛り上げてくださいね!