基本的な王道タキシードは、シチュエーション問わず白やダークカラーの無地一択。
一方、ウェディングスーツは式場やロケーション、ドレスに合わせて華やかで明るい色も多く選ばれています。
衣装で個性を表現する方が増え、色だけでなく生地に織り模様や柄が入ったものも好まれるようになってきました。
そこで今回はウェディングスーツでよく選ばれる “生地の織りと柄”についてご紹介します。
ある程度、柄の違いや特徴を知っておくとイメージを膨らませやすくなりますよ。
ちなみにストライプはビジネスっぽさが出やすいのでホスト・ゲスト共にあまりオススメはできません。
ぜひ参考にしてくださいね。
バーズアイ (Birds Eye)
点の集合体が恐怖な方、ごめんなさい!
その名の通り鳥 (Birds)の目(Eye)。
丸い模様が鳥の目に見えることが由来です。
ビジネスでもウェディングでも定番の織り柄。
式場全体の雰囲気と光沢の強いタキシードが合わせにくい場合は、バーズアイに拝絹ラペルを用いたタキシードも人気です。
そうすることにより、クラシカルでマットに近い質感が肩の力を抜いた雰囲気を醸し出します。
千鳥格子/ハウンドトゥース (Houndstooth)
千鳥足って言葉があるので鳥の足を連想するかもしれません。
ですがこれは“飛んでいる千鳥が連なっているような柄”なんだとか。
ちなみにここでいう“千鳥”とはクセが強い人気者ではなく、『沢山の鳥・いろんな鳥』のことです。
英語では猟犬(Hound)の歯(Tooth)とも言われますが、私は手裏剣のように見える気もするんですよね〜。
サイズは細かいものから大きいものまで様々あり、大きくなるにつれカジュアルさが増していきます。
ツイードやカシミヤ素材では比較的柄が大きいものが多く、コート生地としても使われています。
千鳥柄といえば某ハイブランドを浮かべる方も多いかもしれませんね。
グレンチェック (Glen Check)
よーく見ると小さい千鳥格子が沢山あるのがわかりますか?
千鳥を主に、細かい格子を用いてできたチェック。
白黒やグレーが一般的ですが、ウェディングではブラウン系にも人気があります。
柄の主張は控え目で色味も落ち着いているので無地では物足りない方におすすめ。
さらに「チェックは幼くなるのでは?」と心配している方にもぜひ知っていただきたい柄の一つです。
ウィンドーペン(Window pane)
アルファベットの通り、窓(window)枠(pane)の意味。
発音しやすいためかウィンドー・ペンと広まり認知されていますが、実は “ウィンドーペイン” が正しい呼び方です。
ビジネスウェアとしても人気の柄のため、ウェディングで差を出すには格子が濃くて大きいものや明るい色のものを選ぶのがオススメ。
どれが良いか迷った時は、“仕事では着られない”を基準にするのもアリですよ。
オーバーチェック/ オーバーペン (Over Check)
チェックの上にウィンドーペンが重ねてあるもの。
グレンチェックに重ねているものが人気で、毎シーズン種類豊富に入荷する柄の一つです。
ちなみにオーバーチェックのついたものも“グレンチェック”と呼んでしまうくらい厳密な区切りはないのだとか。
さりげなくチェック柄の入った生地は、ゲストとの距離があったり照明に照らされると柄がぼやけてはっきり見えなくなってしまう可能性が。
紳士な柄として愛されているものなので、多少目立つ柄でも派手になりすぎることはありません。
柄の大きさやテーマカラーに沿ったオーバーチェックの色にこだわるのもおすすめです。
タータンチェック (Tartan Check)
スコットランド伝統の多色の糸で作られた格子柄。
日本の家紋のように各家庭に受け継がれている柄があるのだとか。
「ブラックウォッチ」柄って馴染みがありませんか?
柄それぞれに名称が付けられており、それらを全てまとめて“タータンチェック”と呼ばれます。
こちらの柄は「ゴードン・ドレス」。これもタータンチェックのです。
ジャケットとしてももちろんですが、柄が大きく派手でカジュアルな印象になるので、ベストやパンツ・シャツなどの単品使いがおすすめ。
その場合は他アイテムをシンプルにして、差し色を入れると全体のコーディネートがグッと引き立ちます。
そうそう。
登録されていないタータンなら、オリジナルの柄を作って世界に登録することもできるんですよ。
この機会にぜひチャレンジしてみては?
ジャカード
ジョセフ・マリー・ジャカール(Joseph Marie Jacquard )という人がジャカード織機を考案したので“ジャカード”。
ですが言いづらいのもあってか、大半の人に“ジャガード”と広まっています。
光の陰影で華やかな柄が浮かび上がるため、小紋柄でも物足りなさはありません。
色柄によっては少々派手な印象になりがち。
ラペルのみジャカード生地に変えるだけでもインパクトがあり格好良くなります。
個性的でオリジナリティ溢れるおしゃれな装いに。
もしウェディングでストライプを着るなら・・
昨今人気のワイドストライプは色柄も豊富で、インパクトの残る特別な1着に。
ファッション性の高いストライプならビジネスウェアには見えません。
上下セットアップはもちろん、ジャッケット単品でも十分存在感がありますよ。
コメディアンっぽくならないポイントは“コーディネートをシンプルに”。
会場に出た瞬間、ご新婦様の衣装にも負けないくらいの注目を浴びることでしょう。
タキシードやウェディングスーツで一般的に人気のある織柄をご紹介しました。
TAGARUでは約20,000種の生地見本をご用意しています。
ぜひお気軽に最高の1着を探しに来てくださいね。