マイフェイバリットパートです。
昨日は久しぶりのお休みで、ようやく映画を見に行くことができました。早朝の作品は挫折してしまったのですが、もう１作品見たいと思っていたダニエル・デイ＝ルイスの引退作と言われる映画“ファントムスレッド”を見にいってきました。

今回の映画はDDL演じる主人公のレイノルズの着ている服、身に着けているもの、所作が、ひとつひとつ本当に美しかったです。エレガントで品があって、美しいのです。完璧主義といわれる演技にも釘付けでしたが、この監督さんも負けず劣らず完璧主義とのことで、その時代感をだすために撮影方法や舞台装置にもかなりこだわって作ったそうです。アカデミー賞の衣装デザイン賞を受賞した衣装では、１９５０年当時の衣服を忠実に再現するため、なんとその当時の生地をつかったり、その時代に希少だった国のヴィンテージレースを合わせたりしたそうです。

レイノルズが着ているジャケット、コート、パンツやタイ、シャツなど、素材感も、デザイン、着こなしも、今の時代では出せない雰囲気にあふれており、また丁寧に作られたものであることがスクリーンを通して伝わってきました。ミューズとなるアルマが着ているオートクチュールのドレスの色合いや、採寸するシーンの所作など、職人技はうっとりでした。

映画のシーンで私が印象的だったことがあります。
それは、スーツの芯やウエディングドレスの裾やタグなどに、好きな言葉やメッセージを刺繍したり、大切な写真や手紙を縫い込むということ。これはスーツやドレスが出来上がった時には見えなくなる部分なので、これは自分（あるいは二人）しか知らない秘密のようなもので、その大切なものを胸にいっしょに結婚式ができるなんて、とても素敵だなあと思いました。

オーダーでスーツを作られるご新郎様、オーダーでドレスを作られるご新婦様にも、ぜひ素敵なメッセージを縫い込んで、結婚式を迎えられるのはいかがでしょうか？

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