シャツといってもフォーマルからカジュアルまでさまざま。
お二人のなりたいイメージとコーディネイトや雰囲気に合わせてデザインをお選びください。
「フォーマルシャツ」とは、礼服用やスーツに合わせて着用されるシャツの総称です。
そのため、基本的には必ずネクタイや蝶ネクタイを必要とします。
今回はタキシードスタイルで多く用いられているシャツのディテールについてご紹介します。
■ウィングカラーシャツ
襟の先が前に倒れているのが特徴で、鳥の翼のように見えることからウィングカラーと呼ばれます。
格式の高い襟型で、フォーマルシーンに多く用いられます。
■前立ての仕様
シャツは元々下着の役割でした。
諸説ありますが、当時のヨーロッパ貴族の間では「下着であるシャツのボタンが見えるのは美しくない」という美学があったと言われています。
そのこだわりは、ジャケットから少し見えてしまうボタン付けの糸でさえ隠したかった程だとか。
そこで、前立てのボタンを隠してしまう比翼仕立てやボタンの代わりにアクセサリーをつけるスタッドボタン仕様が誕生しました。
ちなみに日本でもフォーマルなシーンでは殺生を連想させないよう、貝ボタンや水牛ボタンなどが避けられています。
■ピンタック
ピンタックとは胸元にひだ状のプリーツが折られているデザインのこと。
実は大抵のピンタックは別生地で作られシャツと縫い合わされます。これにより下着ではないですよというアピールをしていたそうです。
今ではこのピンタックが華やかな装飾となり、より一層のフォーマル感を演出します。
■カフス
結論から言えば、シングル・ダブルどちらでも問題ありません。
ダブルカフスは、ソフトでボリューム感のある袖口やボタンの代わりにカフリンクスを用いることでより華やかな雰囲気となるでしょう。
シングルカフスの場合もコンバーチブル仕立て(ボタン留めとカフリンクス留めのどちらも可能)にしてカフリンクスを使うことをお勧めします。
このカフリンクス、意外と指輪交換やケーキカットの際など袖口から見える部分です。
タキシードスタイルではブラックオニキスを選ぶのが一般的です。
最近は結婚式の形態や服装、見せ方などがとても多様化している一方で、ずーっと昔から変わらないオーセンティックなスタイルにも根強い人気があります。
それらが上手く混ざり合った新しい文化に趣を感じます。
ご新郎様の衣装も意外と悩むところが多いのです。
あとで焦らないように準備を進めていきましょう。
いつでもお気軽になんでもご相談ください。