新郎様もハンドケアに加えて、唇のケアやシェービング後の傷跡のケアもしてくださいね。
前回は【前日までにしておくケア ーシューズ編ー】をお伝えしました。
衣装も体も当日に「あっ」と気づいた時にはもう遅く、「やっておけばよかった〜」とならないように事前に全てのアイテムの状態確認が必要です。
今回は衣装編。
シャツやタキシード、スーツなどの衣装を持ち込む方も多いですが、特に気をつけたいのは “シワ” 。
ぐるっと360度見られていますし、全方位から写真も撮られます。
しっかりと準備をしておきましょう。
シャツ
新品のものは1度洗濯することをおすすめします。
販売時の状態では折りたたみシワや仕上げのノリが付いており、ボタンホール等も硬い場合があります。
1度洗うことによって生地が柔らかく馴染み、着心地の良さにも繋がります。
《シャツのアイロン》
苦手な方も多いかもしれませんが、難しく考えなくて大丈夫!
着用した時に見えやすい箇所のシワを念入りに伸ばしていきましょう。
まずは腕、袖から。
腕は多少のシワが残っても気になりにくい部分です。
袖口はヨレないようにパリッと仕上げます。
そして衿。
シャツの衿には返りが良くなるよう、生地に “あそび” と呼ばれるゆとりが入っています。
そのゆとりを潰してしまわないよう外から内に向かってかけます。
スースーとアイロンを滑らせると生地が寄ってあそびが潰れやすいので、ゆっくり押し当てるようなイメージで。
身頃は背中から。
アイロン台の先端とシャツの肩をフィットさせると動きづらくなりかけやすいです。
一番綺麗に仕上げたい前身頃。
ご新郎様の第2の顔といってもいいくらい、ジャケットを着ても見える部分で重要なところ。
パーツが平たいのでかけやすいです。前立て(フロント中央のボタン付近)もしっかりと伸ばします。
仕上げに肩と衿の付け根をかけます。
衿の付け根は衿を立たせるように、アイロンの先で軽く押し当てます。
綺麗にシワが伸びたらハンガーに吊っておきましょう。
ちなみにクリーニングでも大丈夫です。
その場合はたたみ仕上げではなく、“ハンガー仕上げ”がおすすめです。
タキシード・スーツ
会場へ搬入する際は折りたたんだりせず、必ずハンガーに吊った状態で持ち運ぶようにしましょう。
シャツもハンガーにかけた状態でひとまとめにしておけばシワになりにくく、忘れ物の予防にもなりますよ。
意外と見落としてしまうのがパンツひざ付近の折れ線。
ハンガーに掛けることでどうしてもできてしまい、なかなか防ぐことができません。
アイロンの際は“あたり”と言われるテカリがつかないように、ハンカチなどで当て布をしてください。可能ならアイロン後は広げておくか、ウエストや裾口から吊り下げておくと安心です。
簡単なケア方法をご紹介しました。
当日お2人は、入り時間が早くて時間がたっぷりあるように感じるかもしれませんが、最終打ち合わせや緊張などで予定通りに準備が進まないこともしばしば。
焦ることのないよう事前に確認をしておきましょうね。
ご相談もお気軽にどうぞ。
次回は【小物類】の事前チェックポイントをご紹介します。