“ポケットチーフ”と言っても、実はさまざまな素材で作られているのはご存知ですか?
一般的に多いのはシルク・リネン・コットン。
光沢感や生地のハリ、しなやかさ。折りたたむのかふんわり入れるのか。
素材の違いでも挿した時の見え方や印象が異なります。
今回は素材の違いをご紹介します。
会場やご新郎様の衣裳、雰囲気に合わせて選んでくださいね。
《シルク》
正しいチーフの挿し方やたたみ方がわからなくても、なんとなくフワッと入れたら様になってしまう素材。
ふんわりと空気を含むイメージで優しく挿してみてくださいね。シルクならではの上品な光沢感が装いを一気に華やかにし、ビジネスでもフォーマルでも問題なく使用できます。
ちなみに折りたたんでも良いですが、柔らかい素材のためパキッとした折ジワはつきにくいです。
他にも白のみならずカジュアルな色柄も豊富にあります。
さまざまな色柄が混ざったデザインの1枚を選べば挿し方次第で見える表情が変わり、コーディネートを多彩に楽しむことができます。
こだわりをたっぷり詰め込みたい方にはオーダーがおすすめ。
1000種類以上ある裏地の中から、趣味や好みの色柄でポケットチーフを作成できます。
実際に見えるところはごく僅かですので、カジュアルなスタイルにはぜひアクセントとして派手な色柄にもチャレンジしてみてくださいね。
《リネン》
スーツやシャツではカジュアルなイメージがありますが、格式の高いシーンでは “白のリネン” が基本のチーフとなります。
シルクに比べて光沢感や柔らかさはありませんが、きっちりとした折り目がつくため清潔感を与え控えめな上品さを感じさせます。
パリッとした素材ですからふんわりと挿してもしなやかさは出ず、ゴワッと膨らみ存在感の強いシルエットになるのでフォーマルシーンでは見かけません。
リゾートシーンなどではあえてリネンのシワを活かすと、優雅さと華やかさを残しつつラフな雰囲気になり相性が良いです。
《コットン》
代表的な3つの素材の中で一番カジュアルなのがコットンです。
チーフを挿したことがない方でも抵抗なく日常的に取り入れることができるでしょう。
シャツと共生地でオーダーもできるため、その日のシャツとリンクしたコーディネートが完成します。
折り方がわからない場合は、まずは四角く折ってスッと胸ポケットに入れてみてください。
それだけでも装いのアクセントにもなりますし、色柄があるものなら相手の目を惹きコミュニケーションのきっかけにもなるはず。
人気があるのはデニム地で作られたポケットチーフ。
縁に出ているデニム特有の “アタリ” と呼ばれる畝が、より一層素材の魅力を引き立てます。
カジュアルなアイテムですが、上品なキレイめカジュアルに仕上がります。
ちなみにコットンのシワはリネンの雰囲気とは異なります。
お手入れ不足のような印象を与えかねませんので、アイロンでケアが必要です。
次回はチーフの挿し方をご紹介いたします。
同じ挿し方でも素材によって見え方や印象が異なりますのでどうぞお楽しみに。