前回は、ポケットチーフの種類ー素材編ーでした。
そこで今回は定番の挿し方 、4種類をご紹介いたします。
胸ポケットにふんわりと挿すのかピシッと折って入れるのか。
同じ挿し方でも素材によって大きく印象が異なります。
【TVフォールド (ティーヴィーフォールド/スクエアフォールド)】
その名の通り四角 (スクエア) に折られたもの。
手順④で深く折りすぎるとポケットの奥に沈んでしまうので、浅く折って調整してください。
手順通り折ったらそのままポケットに挿します。
アメリカのTV局関係者から人気が出て広まったのが由来だとか。
華美で派手な印象になりにくいため、初心者でも抵抗なく挿せる折り方です。
ビジネスシーンでもフォーマルでも定番です。
シルク・リネン・コットンどの素材でも大丈夫。
素材による“柔らかさ”や“ピシッと感”の違いをぜひ見比べてみてください。
ポイントはチーフの端が上、さらに角が外側になるように入れます。
ちなみに上端を少〜しズラして立体感を出したり、ポケットの角度に合わせる小技がおしゃれに魅せるコツ。
【スリーピークス】
手順④までいったら裏に返して2箇所折り、そのままポケットへ。
お祝い事のチーフで真っ先に思い浮かぶ挿し方ではないでしょうか?
3つの山折りが見えていることからスリーピークス。
キレイに見せるコツは、山の高さを揃える事です。
TVフォールドに比べると華やかな印象が強くなり、フォーマル度の高い装いに用いられます。
フォーマル度が一番高く、スリーピークスで一般的なのはリネン。
シルクは柔らかい折り目になるのでふんわりとした印象に。
ピシッと折り目が美しいのはリネンとコットンですが、格式の高いシーンでコットンは不向きになります。
そうそう、基本は山が3つのものですが2つとか4つのバージョンもあるんですよ!
【パフドスタイル】
名前のように空気を含めてパフッと。
手順③でてるてる坊主のように作れたらそのままポケットへ。
フォーマルからカジュアルまで問題ありません。
華やか・優しい・上品というワードにぴったり。
ポイントはとにかく優しくふんわりと。
キノコの傘のように丸くするのではなく、敢えて生地のシワを出す方が奥行きと動きが出て立体感が増します。
光沢感としなやかさのあるシルクが一番好相性で一般的。
次いでリネン。
コットンでも問題はありませんが、チーフを忘れた時に“ハンカチで応急処置”程度に覚えておく方が無難です。
【パフドクラッシュスタイル】
手順③まではパフドと同じ。
④でチーフの端をグッと折り上げてそのままポケットに挿します。
パフのソフトで上品な印象にクラッシュの勢いが交わることで、インパクトのあるスタイルになります。
こちらもしなやかな動きが出やすいのはシルク。
リネンとコットンは素材の硬さで勢いが出て少し強めな印象に。
ちなみにパフを作らなければ “クラッシュスタイル”となります。
“白いチーフ”と言っても素材や折り方が異なるのがお分かりいただけましたか?
写真ではタキシードに白いチーフを紹介しましたが、チーフの端に色のついたものや多彩な色柄のものまでさまざま。
さらに柄物の場合は折り方・挿し方によって見える部分が変わるので、1枚でもあらゆる表情を楽しめます。
フォーマルだけでなくビジネスシーンでもカジュアルシーンでも活用できますので、この機会にぜひ色々なチーフを探してみてくださいね。
自由な結婚式の魅せ方が主流になってきた昨今では、厳しいルールこそありませんが衣装や会場との “相性” も大切です。
タキシードスタイルやウェディングスーツスタイル、ご新郎様の雰囲気に合わせてお選びください。