第八回目の【業界人のおしゃれリアルウエディング】は、
ファッション雑誌でエディター、スタイリストとして活躍している磯部 彩氏。
旦那様は、web広告の代理店に勤める類家 周平氏。
自分達らしい、こだわりのウエディングドレス、タキシード、クラシックな雰囲気の歴史ある会場で、素敵なウエディングを挙げられた類家夫妻にインタビューをし、素敵なフォトでご紹介をいたします。
挙式は鎌倉の会場で
磯部:結婚式の会場は、自然豊かなロケーションと、落ち着きのある洋館の雰囲気が決め手になった古我邸で。鎌倉三大洋館とも呼ばれる邸宅で、即決しました。
場所:古我邸
神奈川県鎌倉市扇ガ谷1-7-23
挙式でのお二人の装い
磯部:ドレスは、クリオマリアージュでプティローブノアーのトップスに、ロールドサガザンのスカートで、セパレートのコットンドレススタイルにしました。
とにかくリラックスした状態で式に臨みたかったので、いつもの服を選ぶ感覚でドレスを選びました。
お色直しはせず、この一着のみに。
アクセサリー類は、挙式、披露宴ともにアンティークパーツを使用したピアスを着用し、リングは普段着用してるものをあわせて付けて、いつもの自分らしくして、パーティーを楽しみました。
ヘアメイクは、友人のヘアメイクアップアーティストの河嶋 希さんに担当してもらいました。
挙式と披露宴で差がつくように、挙式はミドルベール。
披露宴ではスカーフを頭に巻いてアレンジを。
タイトにまとめたアップヘアにミドルベール。
アップヘアはそのままで、スカーフを巻いてアクセントに。
磯部:新郎のタキシードは、大好きな色のカーキをGROOM by Traitでオーダーしました。
磯部:足元は色を統一してブラウンにしました。
コンセプトはGOOD TABLE
磯部:”ゲストと一緒に食卓を囲む” をテーマに、とにかくゲストが気を使わず、リラックスして楽しんでもらえる時間を大切に、という意味を込めてこのテーマに決めました。
会場全体のキーカラーをイエローにして、全体的な統一感を出しました。
受付の時から、新郎新婦が出迎えて、ゲストが距離感を感じないようにと、心掛けました。
歴史を感じる洋館の雰囲気を活かして、知り合いのスタイリストさんがドライフラワーでウェルカム装飾をとっても素敵に飾ってくれました。
ウェルカムボードは新郎手作りで、テーマのGOOD TABLEのオリジナルロゴを作ってくれました。
ドライフラワーで装飾。
新郎の手作りウェルカムボード。
歴史のある洋館の雰囲気にドライフラワーがマッチング。
会場内にはキーカラーのイエローがちりばめられています。
磯部:大きなエンゲージメントリースを設置して、“ふたりの結婚に承認くださる方は、結婚に必要だと思う花言葉の花をリースに挿して下さい” という説明文をつけて、ゲストの皆に飾っていただきました。
用意した花の花言葉は、「包容力を持つこと」、「恋心を忘れない」、「誠実であること」など。
磯部:招待したゲストとの写真を飾ったフォトデコレーションも設置。みんな楽しそうに見てくれました。
新郎新婦のかわいいイラスト。
シンボルツリーの前での挙式
磯部:古我邸の裏山にあるシンボルツリーの前で人前式を行いました。
みんなが新郎新婦を見やすいように、半円状に椅子を並べ、ゲストに飾ってもらったエンゲージメントリースに最後、ふたりもドライフラワーを飾り、人前式の誓いにしました。
誓うなら、神様より、ゲストのみんなの前でと思い、このような形を選びました。
挙式のギリギリまで天候が危うく、「室内でやるしかない」と思っていたのですが、奇跡的に晴れ間が差したので、急いで挙式のセッティングをして、無事に式を行えたのが本当に良かったです。
磯部:リングはSHIHARAのもので、普段、自分がつけているリングとの相性がいいデザインのものを選びました。
リングピローは、会場の自然な雰囲気とあうもので、自分で作りました。
ウッドの風合いがとても素敵なリングピロー。
ゲストとの距離感を大切にしたパーティー
磯部:テーブルは無しにして、椅子のみのセットにしました。
高砂のエンゲージメントリースを移動して、席の後ろにメインとして飾ったのもポイントです。
会場装飾はGOOD TABLEのコンセプトにあわせて、カジュアルでシンプルな卓上を意識しました。
ゲストの卓上にはシンプルに一輪挿しを飾り、天井には逆に束にしたフラワーとグリーン、ライトを沢山飾り付けました。
卓上の一輪挿し。
束でまとめるとこんなにもかわいいフラワーとグリーン。
磯部:招待状以外のペーパーアイテムは全て新郎の手作り。ゲストがくすっと笑える遊び心とアットホームな感じを汲み取ってもらえるように考えました。
席次表は堅苦しくないよう肩書の表記もやめて「Groom’s Family」など、卓ごとにどんな関係の人達が座っているかだけを記載しました。
メニュー表には二人が試食の時に感じた感想を書いて、
「どんな品がくるんだろう?」とサーブするまでも楽しんでもらえるようにしました。
席札はランチョンマット型に。あえてフルネームではなく、いつもの呼び名を英字で記載しました。
ユーモア溢れる招待状
ランチョンマット型の席札。
見返したくなるメニュー表。
磯部:子供達や子供連れのゲストへのプレゼントとサンクスカードは、それぞれ個別に選んだギフトをケーキボックスに入れ、卓上に置いて持ち帰ってもらいました。
ヘアメイク、スタイリング、カメラマンをお願いした友人には、カードスタンドでサンクスカードをプラスでセッティングしました。
そして、パーティーの時の音楽は、私の希望でアイリッシュ音楽を生演奏でお願いしました。
生演奏ならではの臨場感と迫力。
磯部:お色直しやケーキ入刀は無しにして、ゲストと食卓を囲める時間を少しでも長く取れるようにタイムスケジュールを考えました。
テーブルラウンドは、コース料理のスタートと共に、新郎新婦がゲスト卓に伺うというスタイルを行いました。
二人が座る椅子と共に移動し、各卓10分ずつぐらいで全席を回りました。
おかげさまでみんなと楽しく会話しながら、コース料理を一緒に美味しく食べられました。
磯部:前菜のお皿の下に似顔絵入りのコースターを仕掛け、コースターがあった4名にはサプライズインタビューをお願いしました。
磯部:祝宴のラストには新郎新婦がアイスを配るデザートビュッフェをテラスで行いました。
偶然にも、式前日に新郎のお兄さんからエプロンを頂いたのでそれも着用しました♪
外でのビュッフェは、見晴らしもとっても良かったです!
磯部:これから続くゲストの毎日の食卓に役立ちそうな食品(うどん、ピーナッツバター、茶漬け、紅茶)などを並べたプチギフトバーをセッティング。
二人で「これがおすすめだよ~」なんて話ながら和やかにゲストをお見送りしました。
磯部:撤収前にはエンゲージメントリースを木に吊るして、記念の一枚も撮れました!
PROFILE
磯部 彩
1984年神奈川県生まれ。
武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科卒業後、津田美絵氏に3 年間師事。2009 年独立。
フリーランスで活躍するエディター、スタイリスト。
[Editorial]
雑誌:「ゼクシィ」「ゼクシィPremier」「ゼクシィ国内リゾートウエディング」「ゼクシィ海
外ウエディング」「ゼクシィSPARK!」「MISS ウエディング」「la farfa」
MOOK:「ハレの日のイガリ的ヘアメイク」「MY HAIR ARRANGE」「LOVE Ballerina」
WEB:「ゼクシィアプリ」、「SPUR.JP」でウエディング記事&ニュース随時配信中
[Styling]
雑誌:「リンネル」「SPRiNG」「大人のおしゃれ手帖」「onkuL」「美的」
広告:資生堂、イデアインターナショナル他
類家 周平
1987年静岡県生まれ。
web広告代理店に勤める。
場所
結婚式、パーティー : 古我邸
ドレス(結婚式、パーティー) : ロールドサガザン、プティローブノアー
ピアス:アンティークピアス
靴:ファビオルスコーニ
タキシード : グルームバイトレイト